前屈を楽にしたいんです。②
おはようございます。
「前回の記事」の続きになります。
今回は、前屈を楽にできるようになるための、簡単なエクササイズを紹介させて頂こうと思います。
前屈が出来たからどうなのか?というところは置いておき、運動の中で出来なかった事ができるようになるというのは、運動をしている方にとって運動を継続するモチベーションにも繋がるように感じます。
身体を折りたたむイメージを付ける
何事もイメージが大切になります。まずは紙か何か曲げやすいものを2つに折ってください。徐々に硬めのもを2つに折って頂くと尚良いです。もしくは前屈をしている映像を見て頂きたいと思います。ただ、体操選手のようにすごく柔らかい方を見てしまうと、こんなに出来ないと思う方は見ない方がいいと思います。まずここで大切なのは、これならできるのではないかと脳に思わせる事が大切になります。
出来ないと思ってしまうことではなくて、「できる」と思えることをするのが大切になります。
前屈するイメージを変える
まず前屈をするためには、前屈をする事が大切になります。他のエクササイズをしても効果があるかと思いますが、前屈が出来ない方はまずは前屈をするということを心掛けて頂きます。
その中で、どの様に行うのかがポイントになります。大概の方は、立位の前屈をできるようになるために、立位から前屈をしていきますが、中々出来ない方にとってはキツい動作となります。指先を床に着けようと一所懸命に行おうとする方が大半ですが、少し工夫をして行って頂こうかと思います。
①お腹と太ももを着けるように身体を曲げていきます。(膝が曲がっても良い)
②手は足首か足先を持ちます
※立って行うのがキツい方は座って行ってみてください。
これでまずは折り曲げるイメージがつきましたね。膝を曲げてもいいので、身体を折りたたむ感覚をつけて頂くことがポイントになります。そのままエクササイズとして行う場合は次に動作を行ってみてください。
③軽く息を吐きながら、お尻を上下に揺らす。(ここでのポイントは力まないぐらいの軽い揺れ程度)
※座って行った方は、少しお尻を浮かせるだけでもまずは良いです。
前屈がキツい方だと、その姿勢をキープする事自体が苦痛を伴ってしまいますので、気持ちよく揺らして頂く事もストレッチとなります。あくまでも苦痛を伴わない程度がポイントとなります。
発想の展開
前屈が出来ない方でしたら、発想の転換をして頂くとも一つの手です。
「押してダメなら引いてみろ」という言葉がありますので、後屈をして頂くのも一つの手になります。
筋肉の特徴で、収縮し終わった後は弛緩するという働きがあります。要は、力を入れた後は緩みますよって事になります。なので、後屈をした後に前屈をすると、行いやすくなります。そんな原理を利用するのも良いのではないかと考えます。
前屈をできるためのエクササイズを紹介していきましたが、前屈が出来てどうなのと聞かれたらなんとも答えにくいように感じます。昔あった「開脚ができるようになる本」の様に出来たから何なのかという事に似ていると思います。ただ、出来なかったことができるようになる事は嬉しい事で、今までの努力が報われた証のようになりますね。こういった小さな結果の積み重ねが自信に繋がり、運動継続のモチベーションになる様に感じます。
一回一回での指導でも結果を出し続ける事で、大きな変化へと変わっていく様に感じます。
正しい方向に正しい力加減で、コツコツと積み重ねていき、良い結果へと繋げていく指導を心がけていきたいものです。
榊原裕希