榊原裕希のブログ

科学的根拠が大事?

おはようございます。

トレーニングや運動指導してると、科学的根拠やエビデンスが重要とよく言われます。エビデンスに基づいた指導や科学的根拠の裏付けと聞くと、とても説得力がありますが本当にそれだけでいいのかと感じるとともに、狭義に捉えてしまうと現場レベルでは上手く活かしきれないのではないかと感じます。

科学的根拠が大事?

運動指導において、科学的根拠に基づいた指導や、エビデンスを基づいた指導と言う言葉がよく出てきます。本当にそれだけを信用して、思考停止になっていないかが問題なように感じます。持っている資格の一つに、臨床と現場の架け橋と言った言葉がありましたが、現状では現場での出来事よりも、エビデンスありきで物事を考えていかなければならなくなっていると感じます。一つのことに対して、エビデンスは?と言ったように、トレーニング関連でのエビデンスばかりを求められているように感じます。このようなことを書くとエビデンスが嫌いなの?とか、科学的根拠否定派みたいに思われますが、運動指導やトレーニング指導は人に対して行われます。エビデンスから入ってしまうと、その人に対して適切かどうかもそうですが、相手の意見が尊重されない場合もあります。科学的にはこうだけど、相手がそれを望んでいない場合、どのように工夫するかがトレーナーの腕の見せ所だと感じます。そういったことで、効果が現れることに対して、臨床していくのが本来の流れのように感じます。科学的根拠が先で物事を見てしまうと見えないことも出てくるように感じます。

科学的根拠が嫌いなんですか?

科学的根拠は確実に必要だと感じます。ただ、その科学的根拠の捉え方が狭義に捉えてしまうと、ただそれだけのものの見方しかできなくなってしまいます。ですが、広義で捉えること、そこから新たな発想を持つことができ、目まぐるしく状況が変わる現場で対応していけるのではないでしょうか。運動指導を考えるときに、科学的根拠も大事ですが、その運動指導をする環境や状況によって変えていかなくてはならなくなります。その対象の状況にあったものを提供していくのが必要になります。

最新のエビデンスで、最新のアイテムでなどと言うのは、環境が揃えらればいいですが揃えられない場合がほとんどです。そうなった時こそ、科学的根拠を基にした発想で、運動指導を提供したいものです

榊原裕希

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