筋トレができなくて焦ってしまいます!?
おはようございます。
緊急事態宣言の延長が検討されて、もう1ヶ月ほど伸びるかもしれません。トレーニングを定期的に行っていた方々は筋肉の減少や、いつも扱っていた重量を扱えなくなることに、不安感を抱く方が多いはずです。今回の記事は、今までトレーニングに掛けてきた時間が水の泡なんて思っている方には、朗報かもしれません。
筋肉も記憶力がある?
今まで、何年間もトレーニングを頑張ってきて緊急事態宣言でフィットネスクラブなどが長期間休館になり、数年間で初めてというぐらい、トレーニングをお休みしている方が多くいらっしゃると思います。今まで扱っていた重量が扱えなくなる心配をされている方も多いと思います。確かに、この期間トレーニングできなければ扱える重量は下がってしまいますが、今まで掛けた時間を注ぎ込まなくても、重量は戻る事が証明されています。
このようなことを
「マッスルメモリー」
と言います。
今までかけた時間を費やさなくても、同じ重量を扱えるように戻るというものです。
どうしてそのような事が起きるのか?
筋力トレーニングによって一度太くなった筋肉は、筋繊維の中の核が増えています。ディトレーニング(トレーニングを休む事)を得ても筋繊維のサイズは小さくなっても、その核の数はあまり減らないとのことです。筋肉を大きくするためには、まず筋繊維1本1本が太くなります。その過程で、筋繊維の中の核を増やす必要があり、周りの細胞を使って新たな核を筋繊維に埋め込んで行く作業が行われます。この核は、筋肉が細くなってしまった後もすぐには消えず、しばらくの間は筋繊維の中に残っていると言います。動物での実験では、2〜3ヶ月ほどは筋肉が肥大しやすい状態が保たれていたそうです。
そこから考えると、この緊急事態宣言中はトレーニングをお休みする、ディトレーニング期間と思って過ごす事も良いように感じます。スポーツ選手なども1年間ずっとトレーニングをし続けているわけではなく、休む期間もしっかり作っています。年間で見ていくと、休む期間を設けず続けた場合と、休む期間を設けた場合ではMAXの重量は変わらなかったという実験もあるようです。(この場合、年間計画をしっかりと立てた上で行っています。)
トレーニングができずモヤモヤしている方も多いと思いますが、この期間には、身体のリフレッシュ期間だと思い、普段行えていない運動など取り入れてみるといいのではないでしょうか?
次回は、家での過ごし方の注意点をお伝えしていきたいと思います。
榊原裕希