姿勢を良くすると疲れます。②
おはようございます。
前期の記事の続きです。
前回は、頭の位置の修正について書かせて頂きました。
今回は重心の取り方と、背中の筋肉を鍛えずに、猫背を改善する方法を考えてみたので、そちらの紹介をさせて頂ければと思います。
身体を正しい位置にすれば元に戻る
重心の位置や身体の過緊張など、身体の崩れる要因をしっかりと整えることで、身体の不調などは改善しやすいように感じます。これが全て原因というわけではないですが、一因となっていると考えられると思います。そうなると、局所的なアプローチだけでは足らない場合も考えられ、身体全体にアプローチをかけることも必要なように感じます。人間の身体はロボットではないので、パーツを取り替えればそれで済む、問題はここだから強くすればという考え方だけでは上手くいかないこともあります。木を見て森を見ずにならないように、指導にも心がけていきたいものです。
重心の位置の修正
鶏が先か、卵が先かはわかりませんが、重心の位置がズレてしまい、その姿勢でバランスをとっているのか、バランスが崩れてしまい重心の位置がズレたのかはわかりませんが、ズレた状態でいるという事で不調が起きているのであれば、直すことも必要になってきます。実際に猫背に限らず、姿勢が崩れている方は、重心の位置が上手く取れていないことが多く見受けられます。そういった方の場合は足の裏へのアプローチをしていくことも行います。
過度なタコやマメ、外反母趾など、上手く足の裏が接地できていないことでも起きてきます。姿勢だけでなく、そういった足の具合にも影響が出てきます。なので、足の裏をまずは緩めて頂き、重心の位置を修正していきます。修正する際にこんなものを工夫して使っていきます。
背中を鍛えずに猫背を改善する
猫背の方でよく言われるのが、背中の筋肉が弱いから背中の筋肉を鍛えなさい、などと良く聞きます。本当に、背中の筋肉が弱いからだけなのでしょうか?身体前面の筋肉が硬く強張っている可能性もあると考えます。そうなってくると、いくら背中の筋肉を頑張って鍛えても、前面の筋肉が強張っているままなので、なかなか改善に向かわない場合もあります。
強張りを取ろうとして、筋肉をいくら伸ばそうしても伸びにくので、そういった場合は、筋肉を縮めてしまうというのもポイントになります。縮めきれば筋肉は緩くなりやすくなるので、伸ばすという発想だけではなく、縮めてみるのも一つの手かも知れませんね。
考え方も一つだけに絞ったり、局所的なものだけを考え過ぎてしまいがちになりますので、違った発想も取り入れることも必要なことと思います。
もしかしたら、一つのことに拘り過ぎているのが、姿勢が崩れた原因かもしれませんね。
榊原裕希