アダクションマシンの背もたれの角度の違い
おはようございます。
先日、お客様からアダクションのマシンの背もたれの角度について聞かれたので、考察してみました。
他の解釈の仕方もあるかもしれませんので、あしからず。
アダクションマシンって?
フィットネスクラブや、市営、県営のジムに良く置いてあるマシンの一つです。鍛える部位としては、内腿を鍛えるマシンとして置いてあり、男性より女性に人気なイメージのマシンです。特徴としては、股関節の開く角度の調節と、マシン会社によって背もたれの角度の調整ができるマシンです。
フィットネスクラブのスタッフの案内として多いのは、「内腿が引き締まりますよ〜」なんて案内されることが多いように感じます。
背もたれの角度での違い
内腿は内転筋群を良く使うことが多く、背もたれの角度で内転筋がどう作用するか考えていきたいと思います。
内転筋の特徴としては股関節を内側に閉じる効果が主にあります。股関節の曲げ伸ばしにも場合によっては関わってくることもあります。股関節が曲がった状態だと内転筋群も伸ばされ、股関節が後ろに伸びた状態でも伸ばされます。
ここから考察するに、背もたれの角度が直角に近いほど、内転筋が伸ばされやすいと考えます。筋肉が伸ばされた状態だと力の発揮はしにくくなり、重量を扱いにくくなります。それだけではなく、閉じる動作を行うので、背もたれの角度がある方が、腹筋に力が入りやすく、反射的にも足を閉じやすくなります。
背もたれを倒す場合って?
背もたれを直角に近づけていくと、股関節の曲がる角度が付いてきます。そうなった場合、股関節に違和感があったりする時には無理に行う必要がないと考えます。背もたれの調節できるマシンを出している会社の特徴としては、リハビリ関係の器具であったり、ボディビル系のコアなファン向けの会社が多いように感じます。
もし、背もたれの角度を調節する場合は、目的に合わせて設定することをお勧め致します。効いた感があるからと言って、股関節が痛いのに無理をして背もたれを立ててしまっても、良い効果が出るのか疑問が出ます。効いたと感じることが目的の場合、ご自身にとって良い角度にすると言うことも良いと思います。
最後に、アダクションの背もたれの角度について考えましたが、問題の解決方法を見直した時に、なぜアダクションマシンを使う必要があるのか?と言うことが、問題解決の大切なところのように感じます。
榊原裕希